導入事例:江別市立病院様


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江別市立病院では2014年の電子カルテ導入に合わせ、統合型PACSソリューション「XTREK」シリーズと放射線部門システム「ACTRIS」を導入。江別市と近隣市町村を含め、約16万人の診療圏において、急性期医療を担う中核病院として半世紀以上に渡り、地域住民の健康を支えている。

江別市立病院について

江別市立病院
江別市立病院外観

江別市立病院は1951年(昭和26年)に江別町立病院として内科、外科、放射線科の3科28床で開院。その後地域医療への貢献を図るために徐々に診療科を拡充し、1998年(平成10年)の新病院建て替えでは新たに呼吸器科、循環器科、消化器科などを新設、現在は診療科目22科を標榜している。
病床数は一般病床278床、精神病床59床の合計337床で、一般病床のうち44床は地域包括ケア病棟として運用している。また、2008年(平成20年)4月からは、総合内科を配置、救急医療や複数疾患を抱える高齢者医療対応にも取り組んでいる。
また同院では、「いたわりの心を持って、患者さん本位の医療を提供する」ことを理念とし、患者さんと医療従事者とが協同して医療を行えるよう、「患者の権利と責任」を制定している。個人情報やプライバシーを保護し、医師の十分な説明に基づく患者様の納得・同意(インフォームド・コンセント)を心がけ、療養環境の整備に努めることで、地域住民の方々が地元で、安心・安全で質の高い医療が受けられるよう、職員一丸となって取り組んでいる。

ユーザー単位/モダリティ端末単位での設定やカスタマイズの柔軟性が大きな特長

佐藤博樹技師長
佐藤博樹技師長

診療技術部 放射線科技師長 佐藤博樹氏に聞く

江別市立病院 放射線科の概要についてお聞かせください。

当科は現在、診療放射線技師が12名在籍しており、内3名が女性です。各認定については、X線CT認定が2名、マンモグラフィ認定が3名、それぞれ取得しています。また2019年1月にはMRI認定の取得を1名が予定しています。
検査機器構成は、一般撮影が3台、2017年に更新したトモシンセシス対応のマンモグラフィ、骨密度、血管造影が2台(1台は心臓専用バイプレーン)、CT(64列)、MRI(1.5TB)、更新したばかりのRIという構成となっています。
各検査の年間の件数は、一般撮影が約4万件、ポータブル撮影が約3000件、マンモグラフィが約1700件、CTが約7000件、MRIが約2000件、RIが約600件、骨密度が約800件となっています。また当院は、他院からのCD等の画像取り込みと受け渡し用の書き込みが多いことが特徴です。年間で取り込みは約1000件、書き込みは約2500件あり、煩雑で大変な業務の一つです。

放射線部門のビジョンや特徴についてお聞かせください。

トモシンセシス対応マンモグラフィ装置
トモシンセシス対応マンモグラフィ装置遠隔読影用端末
遠隔読影用端末

公的な病院ではどこの病院もあると思いますが、人事評価が制度的に規定されており、病院全体のビジョンに対して各部門の目標を部門長が設定し、さらにその部門目標を実現するための目標を科長が設定しています。当科であれば放射線科の目標があり、それに対して個々が年間の個人目標を設定、能力および実績の評価を行っています。それらの目標設定の中で各種認定取得や技術の習得、安全管理等の知識的な習得なども含まれています。
また取組としては、ピンクリボン運動が年に1回、10月の第3週金曜日に全国的に行われていますが、それに伴い江別市でも第3週の日曜日にマンモグラフィーサンデーの名称で、平日来院できない方のための検診を行っています。これはとても反響が高く、募集を開始すると100名の枠がすぐに埋まってしまうほどです。
検査に関しては地域中核病院ということもあり、近隣地域との連携が多く、CDでの画像提供の件数が1か月あたり約200件ととても多くなっています。加えて、地域の救急告示医療機関として24時間365日、患者受け入れを行っていますので、年間約2000件ほどの救急搬送患者の受け入れがあり、全体の検査件数の割合からすると、夜間の救急撮影件数が多いのも特徴です。このようなことから、全ての放射線技師が一般撮影をはじめ、CTや心カテにいたるすべての検査に対して、一定した技術、一定した画像品質を保つことが必要となります。そのために当科では、マンモグラフィとRI以外のモダリティを1週間ほどでローテーションし、撮像技術の習得向上に努めています。他施設ではモダリティごとに専門を作った方が各検査のクオリティが向上するという考えもありますが、その点では各検査認定の取得を進め、知識や技術を共有することで補えると考えています。
CTに関してはDRLを基準にし、線量管理を始めています。一般撮影、マンモグラフィに関しても今後進める計画を立てていますが、複数の機器の線量管理を行っていくためには専用システムが必要性を感じていますので、今後検討する予定です。
また当院は放射線科医が勤務しておらず放射線治療も行っていないため、どうしても専門の他施設との連携が必要となり、読影については専用の端末を設置し、メディカルイメージラボ(MIL)に依頼をしています。

システム導入の際に留意した点についてお聞かせください。

電子カルテの導入が決まり、RIS/PACSも一緒に導入するよう検討を行いましたが、当初PACSの導入には色々と危惧する点がありました。病院情報システム課と一緒に選定を進める中で、当院の要望や意見を尊重し、真摯に向き合っていただいたのがジェイマックでした。導入にあたり仕様項目は色々ありましたが、中でも放射線科の業務集計、RIの薬剤管理、検査機器の始業終業点検管理については重視しました。特に機器の始業終業点検については、DBソフトで管理用ファイルに毎日入力しており、とても苦労していましたので、これが解決できると言われた時はとても嬉しかったですね。
病院情報システム課の取りまとめの中では、各診療科や検査科ごとに要望する機能やシステムなどがありましたが、ジェイマックのRISの機能の中で補うことにより、導入コストを抑えることができるということも評価した点の一つです。
また診療科の医師や看護師からの要望においても、すぐに対応いただいていますので、院内から導入後に苦情が出たことはないと思います。

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